今では沢山の外国人も訪れるという「豪徳寺」は閑静な住宅街の中にありました。
「豪徳寺」外国人にも大人気!招き猫発祥の地
今では沢山の外国人も訪れるという「豪徳寺」
豪徳寺でいただける御朱印
社務所はまねきねこが目印です。招福の招き猫やお守りなどもこちらで購入することができます。
「豪徳寺」はこんなお寺です
「豪徳寺=招き猫」で有名ですが、どんなお寺なのでしょうか?
豪徳寺は彦根藩主井伊家の江戸の菩提寺です。そのため、2代藩主井伊直孝や、幕末の大老・13代井伊直弼などのお墓があるお寺としても有名です。
石門から山門への参道には高く立派な松並木があります。
立ち止まってちょっと耳を澄ませてみて下さい。
ここでは野鳥が飛び交うのを見ることができるので、鳥のさえずりを聞くことができるかもしれないですよ。
そして凛とした黒松の美しい参道をゆっくり進むと見えてくるのが山門です。
豪徳寺の歴史
山号:大谿山(だいけいざん)
ご本尊:釈迦如来
創建年:文明12年(1480年)
開基:吉良政忠
山門
現在の山門は1884年に建てられましたが、関東大震災により倒壊し昭和初期に再建されたものです。
かなり高い山門です。
普通の山門と比べると高いですよね。なぜこんなに高いのかというと
馬の上に人が乗ったまま簡単に通れるようにと高い山門になっているのです。大名の菩提寺として格式のある寺院ということがわかりますね。
扁額には「碧雲閣(へきうんかん)」とあります。
山門をくぐってまっすぐ先に見えるのは真っ黒で大きく立派な香炉。香炉の上には狛犬が乗っています。こちらも素敵です。
足元をよー-くみてください!かわいい小さな力持ちがこの素敵な香炉を持ち上げているのです。なんとも愛くるしい鬼ですね。
仏殿
香炉の後ろに仏殿があります。延宝5年(1677年)建立されました。仏殿には聖観世音菩薩立像、文殊菩薩坐像、普賢菩薩座像、地蔵菩薩立像などが安置されています。
正面の扁額には「弎世佛」と書かれてあります。「弐」という字の「二」のところが「三」になっているのは、現在・過去・未来の三世を意味するからです。
本堂(法堂)
本堂は1967年に建て替えられたものです。仏殿の右手背後にあります。コンクリート造の大きな屋根が特徴的ですね。木製で古い山門や仏殿などに比べるとコンクリート造りなので全く雰囲気が違いますね。
豪徳寺の敷地内の建物は手前から山門、仏殿、本堂(法堂)と一直線上に建てられているのですが、これは禅宗伽藍配置の基本なんだそうです。
招福猫児が見守る招福殿
三重の塔の北側、仏殿の西側に招福堂があります。ここが招き猫で名が知れることになった大徳寺の由縁となる場所です。
小さなお堂には「招福観音」が祀られていて、「家内安全」「商売繁盛」「心願成就」のご利益があるそうです。
堂の横には沢山の招き猫が返納されています。こんなに沢山あつまると迫力ありますね!
その物語は一匹の猫が鷹狩り帰りの殿様を寺へ招いたことから始まった!!
ある日、この地を通りかかった鷹狩り帰りの殿様が、お寺の門前にいた猫に手招きされ、立ち寄ることに。寺で過ごしていると、突然雷が鳴り雨が降りはじめました。
雷雨を避けられた上に、和尚との話も楽しめた殿様は、その幸運にいたく感動したそうです。
それが彦根藩主の井伊直孝でした。この猫のおかげで濡れずに済んだと喜んだ直孝は、寺を立派に改築して井伊家の菩提寺としました。
その後、豪徳寺では、福を招いた猫を「招福猫児(まねきねこ)」と呼び、お祀りする招福殿が建てられました。招福殿には、家内安全、商売繁盛、開運招福を願うたくさんの参詣者が訪れています。
堂内には招福観音菩薩立像が安置されています。
この奉納所は、招福観音が祀られている「招猫殿」の横にあります。ここは招き猫に願を掛けて家に持ち帰った人たちが、願いが成就したのちに返納しにくる場所です。ということは、これだけ多くの人の願いが叶ったということ。招き猫の効果、恐るべし。
招き猫は寺務所で販売されています。超ミニサイズのものから30cmほどのビッグサイズまで、大きさはさまざま。私は3 号(約9cm)を購入しました。
願いが叶って返納できる日が楽しみです
本来招き猫は小判を持っているのですが、豪徳寺の猫は持っていません。これは、「招き猫は福を得るチャンスは与えてくれるが、福そのものは与えてくれない。チャンスを生かせるかどうかは本人次第」という考え方から。なるほど、深い。
全く同じように見えて少しずつ表情の違う招き猫は、ずっと見ていても飽きません。招き猫気分でこんな写真を撮ってみるのもいいですね♪
※置いてある招き猫には触れないようにしましょう。
三重塔
この塔の特徴としては一階部の屋根の下あたりに、一つの面に三個づつ、十二支の彫り物が飾られている事です。真北を向いた面の真ん中のところから、時計回りに鼠、牛、寅、兎・・・・となっています。
更に塔には驚くべき秘密が隠されて・・・、というのは大袈裟ですが、豪徳寺らしいユーモアあふれる細工がしてあり、所々に猫の彫り物がさりげなく施されています。特に干支のネズミのところは必見です。是非探してみてください。
たくんの招き猫が奉納されている松福庵の向かいに建っている三重塔
ここにも招き猫が・・・
探してみて下さい。
鐘桜
書院
御朱印を頂ける場所
ひこにゃんが目印だにゃん🐾
こちらで御朱印をいただけます。
願掛けをするための招き猫もこちらです。
ちなみに、滋賀県彦根市のゆるキャラとして大人気の「ひこにゃん」は、豪徳寺の白猫がモチーフになっているってご存知でしたか? 豪徳寺商店街のゆるキャラ「たまにゃん」も同じ猫をモチーフにしているので、この2 匹は見た目がよく似ています。