1,500年の歴史を持ち、蔵の街川越にたたずむ古社「氷川神社」。
関東三大祭りの「川越祭り」が例大祭としてある川越総鎮守の神社です。地元の人からは「お氷川様」と親しまれてます。
また、古くから縁結びの神様としても有名で、境内にある小石を持ち帰って大切にすると「良縁」に恵まれるというロマンチックな言い伝えがあります。
川越氷川神社ってどんな神社!
川越市内中心部から少し北へ行った所に、縁結びで有名な「川越氷川神社」が鎮座しています。
東参道にそびえる高さ15mの朱塗りの大鳥居が目印になります。この大鳥居は木製の鳥居としては日本最大級の大きさを誇っています。
立っている人と比べると一目瞭然、見ての通りびっくりするくらいの大きさです。建立されたのは平成2年なので比較的あたらしい鳥居です。
鳥居中央の扁額(へんがく)の社号文字は、幕末の幕臣勝海舟の直筆によるものです。
いくつかの神社で勝海舟の直筆の文字を拝見することがあったのですが、『神社と勝海舟』何かつながりがあるのでしょうか?
ちょっと調べてみるとおもしろいかも…です。
川越氷川神社には「絵馬のトンネル」や夏になると境内に飾られる「風鈴」や「風車」。また、縁結びの神様のご利益があるであろう「結び玉」などがあって魅力あふれる神社です。
ここでは、その魅力を少しでもみなさんにお伝え出来たらいいなと思います。
川越氷川神社のご祭神
五柱の神様
素戔嗚尊(スサノオノミコト)
脚摩乳命(アシナヅチノミコト)
手摩乳命(テナヅチノミコト)
奇稲田姫命(クシナダヒメノミコト)
大己貴命(オオナムヒノミコト)
五柱の神々がお祀りされています。2組のご夫婦神様が含まれている事から、「夫婦円満・縁結びの神様」として有名です。
主祭神はスサノオノミコトです。
川越氷川神社の『ご由緒・特徴』
今からおよそ1,500年前の541年(欽明天皇2年)、武蔵国一之宮の大宮氷川神社と同じご祭神をお祀りして創建された古社です。
1457年、室町時代に太田道真(おおたみちざね)・道灌(どうかん)父子が川越城を築いて以来、城の守護神・当地の総社として崇敬されてます。
地元では「お氷川様」と呼ばれ親しまれてきました。
本殿は、1849年(寛永2年)に松平斉典の寄進によるもので、江戸彫りといわれる関東特有の精密で細かな彫刻が全面に施されています。
江戸時代の化政年間の名彫師・嶋村源蔵の手により、7年の歳月をかけて施されたものです。
実際に見ると写真では伝わらないくらいの迫力があります。機会があったら実際にご覧くださいね。
川越氷川神社の御朱印・御朱印帳情報
川越氷川神社の御朱印
どことなく、東参道鳥居の勝海舟が書いた扁額の書体に似ているような気がしませんか?優しい筆使いです。
こちらの御朱印は通常頂けるものですが、季節の御朱印も頂くことができます。
川越氷川神社の御朱印帳
上はわたしが頂いた御朱印帳ですが、選ぶのに迷うくらい他にもたくさんの御朱印帳があります。写真を撮るのを忘れてしまったので、次回お詣りした時に写真をアップしますのでお楽しみに……
川越氷川神社の魅力を探る!
川越氷川神社に古くから伝わる結び玉
川越氷川神社には、「境内の玉砂利を持ち帰り大切にすると良縁に恵まれる」という古い言い伝えがあります。
「縁結び玉」は、身を清めた巫女さんが本殿前の玉砂利を一つひとつ拾い集め、麻の網に包んで神前にお供えしてから、毎朝8時から20体限定で無料で配布されています。
そして、素敵なお相手にめぐり会えたとき、二人でお参りし縁結び玉を返すと特別なお守りがいただけるそうです。
夏の風物詩「縁むすび風鈴」が幸せを運んできます
毎年7月上旬から9月上旬の夏の川越氷川神社の境内には、色とりどりの鮮やかな江戸風鈴が2,000個以上も掛けられ、その涼やかな音が響きわたります。
たくさんの願いが風にのって神様のもとへ運ばれていく音色と言われています。
夏の風物詩となった「縁むすび風鈴」は、『古くから信じられていた事、そして目に見えない風を音で感じて涼を楽しんでもらいたい』という思いから始まったのです。
澄んだ美しさの風鈴が、夜には神秘的な輝きと別の表情を見せてくれ写真映えするスポットとしても大人気です。
今では小江戸・川越の夏の風物詩です。
期間中は風鈴にちなんだお守り「縁むすび風鈴守り」を受けることができます。デザインが豊富なのでどれにしようか迷っちゃいますね。
とてもがわらしいお守りです。数量限定です。
木製としては日本最大級の規模を誇る東参道にそびえる大鳥居
東参道の迫力ある大鳥居は1500mという高さにも驚きです。木製では日本最大級という事です。圧巻です!
2023年夏には、この鳥居前には水色の風車が飾られていました。サーッと風が通り過ぎると風車が一斉に回りだす様子は神秘的というかなんというか・・・。神様に歓迎されているように感じます。
パワースポットは支えあう2本のご神木
本殿の裏にそびえたつのは、樹齢600年を超えるケヤキの木。2本のケヤキが寄り添うように立っています。
この2本のご神木の周りには石の道が設けられていて、8の字を描くように道を回るとと霊的なパワーがもらえると言われています。
是非みなさんもパワーをいただいてください。
絵馬のトンネル
沢山の絵馬に驚きです。迫力ありますね~。
こんなに沢山の方がお詣りに来ているということに驚きました。
人形流し(ひとがたながし)
正面の鳥居をくぐり、右手にある手水舎奥に流れている小川で「人形流し(ひとがたながし)」をしができます。
ここで知らず知らずのうちに犯した罪や心身のけがれを取り除くことができるのだとか・・・。
「知らず知らずのうちに犯した罪」なんていったら恐ろしいですが、日ごろの自分の行いで反省するべきことがあった時などお詣りすると良いかもですね。
1.「人形(ひとがた)」と呼ばれる和紙に3度息を吹きかけます。
2.人形を体になでつけます。
3.「祓えたまえ、清めたまえ」と唱えながら水に浮かべます。
『犬岩は』安産祈願のパワースポット
人形流しの小川の奥に戌岩(いぬいわ)と呼ばれる安産・子授け祈願の大きな岩があります。
鼻先を神前に向けている戌(いぬ)に似ていると言うことから戌岩(いぬいわ)と呼ばれています。
犬はお産が軽くて多産なことから、昔から安産・子宝を象徴する動物と伝えられていることで、戌岩の鼻先をなでると「子宝に恵まれる、安産」というご利益があるそうですよ。
もちろん本殿での安産祈願も執り行われますので、ご希望する方は社務所で申し込んでくださいね。
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境内社
護国神社
西南の役以降の以降の川越出身の英霊2,970柱を祀っています。
護国神社は、氷川神社の境内と言うよりも社殿地域内に鎮座し大事に管理されています。このような指定外護國神社は珍しいそうです。
柿本人麻呂神社
川越氷川神社に鎮座する「柿本人麻呂神社」
万葉の歌人である「柿本人麻呂(かきのもとのひとまろ)」をお祀りする神社です。今から500年も前にこの地に鎮座し、歌道上達はもちろん、学問、安産、火除けのご利益がある神様とされています。
柿本人麻呂のご子孫である綾部氏が、戦国時代に川越に移住してきたことからおまつりされるようになったそうです。
ずいぶん古い狛犬さんのようです。
川越神社の基本情報
アクセス
川越えとせとら~川越の見どころ~
週末ともなると観光客でいっぱいの川越は見どころ盛沢山の蔵の街。
美味しい食べ物も沢山あるのであっという間に時間がたっちゃう感じですね。
沢山ある観光名所の中のほんの一部ですがご紹介いたしましょう!
『時の鐘(鐘つき堂)』は蔵の街川越のシンボル
匂いに誘われる美味しい食べ物も沢山あって、いつの間にかお腹いっぱいになっている感じです。
テレビでも放送されたことのあるかつお節屋「中本本店」さんのねこまんまおにぎりは素朴な味で絶品です。
川越と言えばサツマイモが有名ですよね。一番右の写真は「小江戸おさつ庵」の看板商品の「おさつチップ」です。
なんと名物のさつまいもを大胆にも縦方向にスライスして揚げた、インパクト抜群なチップス!薄くスライスしたお芋がパリパリして何枚でもいけちゃいますよ。
そのままでもおいしいおさつチップ。ひとつにつき好みのディップを7〜8種からひとつ付けることができるので、味変も楽しめますよ。(さらに追加したい場合は+50円。)
最後に・・・(^^)
小江戸川越に鎮座する「川越氷川神社」は今でも氷川様と呼ばれ親しまれています。
風物詩となった夏の期間に飾られる風鈴はとても心地よい音色を奏でるので、心が和むと同時に神様に歓迎されているように感じます。
また、神社の東側を流れる新河岸川には川沿いに桜の木が植えられているので、桜の季節にお詣りするのもいいですね。
四季折々の顔を持つ「川越氷川神社」です。