前川神社と言えば、なんといっても愛くるしい狛犬でしょう。わたしたちが目にする狛犬とはちょっと違ってて、眺めているだけでほっこりしちゃう狛犬さんです。
なんでも、狛犬ランキングにはいっているとか・・・?きっと可愛い狛犬ランキングなんでしょうね。
是非神社にお詣りにいらしたら、狛犬さんに会ってくださいね!
前川神社の由緒、特徴を詳しくリポート
埼玉県川口市に鎮座する前川神社は、勢貴大明神(せきだいみょうじん)と呼ばれる3柱の女神様が主際神と、とても珍しい神社です。
ご由緒
前川神社の御朱印情報
前川神社で頂ける御朱印はこちら
▼元宮神印の御朱印 ▼御祭神「勢貴大明神」の御朱印
随神として勢貴大明神を守護する「狛狗(はっく)様」が押印されています。
狛狗様は、前川神社の神のお使いとして勢貴大明神様を御守りしています。
獅子頭(狛狗様)は戦前まで毎年4月20日の「塞祭(ふせぎまつり)」の際に各戸の厄災難を祓う意味で村中を担ぎだされました。
狛犬御朱印(春のお彼岸の特別御朱印府)
祖霊社の狛犬がかわいく押印されています。
この御朱印符の文字は勝海舟の直筆の大織の文字を縮小して印刷したものです。
前川神社の魅力を探る!境内の様子
こちらは「一の鳥居」です。
楷書できれいに書かれている「前川神社」の文字
二の鳥居の奥に木造の三の鳥居。そしてその奥に拝殿が顔を見せています。
三の鳥居の足元は老朽を防ぐために鉄板のようなもので保護されています。時代を感じます。永く永く保存できるといいですよね。
三の鳥居にかかっている額束には「勢貴大明神」の文字が彫られています
御祭神
勢貴大明神(セキダイミョウジン)…三柱の女神様のこと
タキツヒメノミコト
タキリビヒメノミコト
サヨリビヒメノミコト
前川村(現・川口市)と文蔵村(現・さいたま市)の不思議な関係
文蔵村の氏神社(十祖神の御神像)が洪水の度に流され前川の堰(せき)に漂着。二度は文蔵村に返したけど三度目はよほど前川に留まりたいのであろうということになり、勢貴社(現前川神社)内に奉斎したと伝え継がれている。
旧本殿は川口市内最古の建造物
ここ前川神社は、本殿の中に旧本殿が『内本殿』として鎮座するとても珍しく貴重な神社です。
「内本殿」は「川口市指定文化財」
大正14年まで本殿として使用されていた内本殿は、なんと、永正9年(1512年)の落雷焼失後に建てられたというものです。
川口市の最古の建造物として「川口市指定文化財」に指定されています。
戦国時代に建てられたということです。はるか昔の昔の時代に建てられたものがここ川口の神社に存在すると思うとそれはそれは貴重ですね。
是非一般公開して欲しいですね。
「祖霊社」へのお参りを…。
社殿左手奥に祖霊社が鎮座しています。
ついつい本殿にお参りして帰ってしまいがちですが、祖霊社へのお参りも忘れないで欲しいです。
祖霊社は、生前前川神社のために尽力された方々をお祭りしている御社。
祖霊社の狛犬
祖霊社前に鎮座する狛犬。享保5年(1721年)ころ奉納されました。
愛くるしいお顔で非常に珍しい狛犬として専門家や愛好家より注目されているそうです。
大幟
勝海舟より奉納された直筆の大幟(全長8メートル)。和紙に「勢貴大神宮」と揮毫されています。
特別の御朱印にはこの文字が縮小されて印刷されています。勝海舟の文字だなんて驚きです。
勝海舟は西洋兵式を享受していた関係で川口の鋳物師に鉄砲を発注し、このことが縁で明治8年に幟を奉納されたとのことです。
前川神社へのアクセス
近くの神社
・鎮守氷川神社
・鳩ケ谷氷川神社